ヒエログリフとは | 紀元前3100年ごろから紀元349年頃までの約3500年間にわたってエジプト文明下で使用された文字です。ヒエログリフという名前の由来は、ギリシャ語のヒエロス(聖なる)、グリフェイン(彫る)から来ており、日本では「聖刻文字」と訳されています。 |
文字発見の経緯 | ナポレオンのエジプト遠征時、1799年8月にエル=ラシッドで発見された3種の文字(ヒエログリフ、ディモティック、ギリシャ文字)による対訳が彫り込まれた石が発見されました。この石がのちにロゼッタストーンと呼ばれます。
この石に書かれていたヒエログリフを対訳のギリシャ文字を参考に、またコプト語と呼ばれる言語の知識を生かし、フランス人学者ジャン=フランソワ=シャンポリオンが1822年に解読しました。 |
文字数は | とても多くて、微細な相違を含めると最大3000個ともいわれています。しかし普通によく用いられていたのは500から600個ぐらいです。これらの文字は長年にわたって使用されていたためか、時代によって意味、使われ方が若干異なります。 |
不思議なことに | 実例が少ないせいもありますが、ヒエログリフはかなり発達した形で突然に現れたとしか考えられないほどその形成過程を示すものがまったくありません。 |